こんなのありえない日常

ひとりごと。なんでも書きます。

吉田沙保里選手

朝5時に起きて、決勝戦は観ようと思っていたのに、案の定というか寝坊をしてしまって、嫌な予感がしてテレビをつけると、そこにはマットの上で立ち上がる事が出来ない、かつての霊長類最強の女がいた。
ああ、負けたんだな。
まだ完全に起きていない頭でもわかる、その異様ともいえる光景から、わたしは朝からどんよりと重い気持ちにさせられた。

***
誰よりも強くて、しかし普段は誰よりも乙女で。
℃-uteのCD即売にも自腹でCD3枚買ってくれて、コンサートも出てくれて。
そんなお茶目な彼女、今までどれだけの苦悩があった事だろうか。
国を背負う、まさに言葉通りの重圧。
銀メダルだって、普通に考えて同じ日本人として誇らしいし、とてもすごい事で、本当に良くやった、おめでとうと言いたいくらいの素晴らしい結果だ。
けれど、彼女が口にした言葉は、

「ごめんなさい」
「取り返しのつかない事をしてしまった」

こんな言葉が出るなんて。
アスリートってすごい。
わたしは今までのほほんと生きてきて、競争が苦手で。
自分の小ささに震えが止まらなくて。
あんな小さなコミュニティーの中ですら1位になれた事がないから。
国を背負う、って想像する事が出来ない。
メンタルが確実にやられる。
いつもいつも逃げてばかりで、逃げる事しか出来なくて。
でも、吉田沙保里は逃げるなんてこと許されない。
真っ向勝負しか残されていない。
誰と戦わなくとも、こうやって生きてこれた事、ある意味有り難く思わなきゃいけないのかなー。

あんなにも熱くなれるものがあって羨ましい。
わたしはもう、何に対してもあんなにも真っ直ぐに熱くなれるものがない。
見つけようとも思わないし、見つかるとも思わない。
毎日をただ消費していっているだけ。
こんなつまらない人生、何のためにある?
ああ、話が脱線してきた。

***
わたしも見つけよう。
国を背負うまでいかなくとも、目の前の事にもっと真剣に向き合えば、自分の中での金メダルが見つかるかもしれない。
よし、うまいこと締めくくれた?

とりあえず、陳腐な言葉にはなるけれど、今吉田選手にかけたい言葉は、ありがとう。