こんなのありえない日常

ひとりごと。なんでも書きます。

あの駅へ向かうのは

恋をするとこんなにも人は弱く、欲張りになるものなのか。
コイスルオトメという年齢でもない。
むしろ、子ども産んでお母さんしてる人もたくさんいるのに、わたしはいつまでこんな、バーチャルな、空想上の世界に浮かれているのだろう。

もう彼以外の男の人が目に入らない。今この世に存在している彼以外のすべて男の人が、本当にどうでもいい。
街でいちゃつくカップルをみては、こんな恥ずかしいことよく外でできるよなぁ、厚顔無恥で同じ人間という事が恥ずかしい、こんな不細工な彼女でお前は満足か?こんなきったない彼氏でお前は満足か?と問いただしていたわたしが、今まさに同じ事をして浮かれている。

彼は同じ気持ちでいてくれているのだろうか。
この幸せはいつまで続くのだろうか。
こんな気持ち悪い事を考えていると知ったら、彼はどう思うのだろうか。
わたしの脳みそを解剖してみてみたら、何が出てくるのだろうか、どういった思考回路になっているのか。

恋人と過ごす甘い日々というのを、この年までわたしは知らなかった。
知らなくてよかったのかもしれない。
だからこそ、今になって、この甘美な時間をたっぷりと味わう事ができる。
初恋のようなドキドキはないけれど、カイロのような、ずっとずっとじんわりとした温かい気持ちに包まれている。
この温もりがずっと続きますように。
そこに存在している空気さえもピンク色に包まれているこの幸せな今が、ずっと続きますように。